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今月のおススメの一冊 – 2024/06

今年も早くも上半期最後の月になりました。やってくるバカンスを楽しみに備えて励める人もいれば、暑さと梅雨冷に体調不良になってしまう人もいるでしょう。身体をコントロールするのがやっかいな時期です。でも日の出=朝=一日の始まりが早い時期でもあります。朝ごはんの改善から始めてみるのはいかがでしょうか。梅雨に入り、落ちやすくなる気持ちを上げるにもおすすめの一冊です。

『午前7時の朝ごはん研究所』(小田真規子著 絵•マンガ スケラッコ ポプラ社) 実は正体はキツネの喫茶店の店長と62歳のシニア雇用されているサラリーマン:テツローさんが朝ごはんについて研究するという、設定からすでに面白いんです。朝ごはんについて、レシピを紹介しているのですが、大切にしているのはどうしたら身体も気持ちも快適に過ごせるかということ。睡眠の後の身体は、水分や栄養など一日のスタートに備えることが必要です。「食べなければ」や「作らなければ」ではしんどい、それを栄養学・調理科学に基づいて、簡単にしちゃえばいいよ、これでOK!と読んで気分が軽くなる提案をしてくれます。
例えば納豆の混ぜる回数、研究の結果、美味しいとでた回数が意外でした!
サラダ菜について、テツローさんの感想とセリフは、私も同感でした(とても優秀な野菜と知りました)。面白いと思った箇所が海苔の【のりごはんの機能美】、普段気にせず海苔を使っていましたが、切り方によって使い方が有るのに気づかされました。
また、感心したのが世界の朝ごはんごっこの所です。世界の朝ごはん事情も紹介して、朝ごはんの可能性を拡げてくれます。日本人の探究心は、世界の事も忘れずに考察します。
欄外のお疲れの一句など、細かいところも作者の遊び心・楽しませようとする意図を感じ、たっぷり楽しめました。

朝ごはんを食べる派の人も食べない派の人もぜひご一読を!