今年も残りわずかとなりました。2025年は半年間に及ぶ大阪万博が成功に終わり、日本で初の女性総理の誕生、そして師走に入っても続いた熊騒動が印象深い出来事でした。
私事では還暦を迎え、親の介護に追われた1年でした。干支でいう「乙巳(きのとみ)」の年は変化・再生を象徴し、柔軟性を持って変化を受け入れ、新しい挑戦をすることが幸運を呼び込む年であるそうです。皆様はいかがでしたでしょうか。すぐに結果が出なくても焦らず、飛躍の前は粘り強く取り組む姿勢が肝要であると思っています。
さて今回は、年末年始、忙しく疲れやすい日々に、心も身体も暖めてくれる「スパイス」を紹介する一冊です。
『大人時間を味わう 楽しいスパイス絵本』(監修 武政三男、日沼紀子/日本文芸社)です。
可愛く楽しそうな青い表紙に、あ、うちの患者さんが喜びそうと心惹かれました。
開くと歴史、効能、レシピ、雑学が、優しく心温まる素敵なイラストとともに盛りだくさんで、宝箱のようでした。
スパイスの歴史は長いだろうな〜と思っていましたが、まさかの紀元前32世紀から歴史を刻んでいるとはあらためて驚きました。
スパイスと聞くと、食品で刺激を与えるというモノというのがパッと浮かびますが、薬として痛みを和らげ、癒しを与え、または聖なるものとし、悪霊を遠ざけたりもする役割もあります。食品の保存性を高めたり、美味しくしたり、日々の暮らしを豊かにしたり、、、世界各国でその定義はさまざまで、それのどれかを満たしていれば、この本では、スパイスと定義されています。
世界全体で、さまざまなスパイスが使われており、それはシルクロードを使って、東西行き来して拡がっていきました。日本やインド、中国では、現代でもスパイスは薬膳・漢方薬として重用されていますね。
スパイスと言われるとつい洋風な感じがしますが、日本ではサンショウ、ワサビ、紫蘇もスパイスに当たるそうで、普段の食事で、美味しさとともに効能・安全をもたらす存在で欠かせません。
料理やスパイスそのものの説明、使い方の情報が世界の地域ごと載っていて、とても読み応えが有ります。私は常々、料理自体が科学実験だと思っています。若かりし頃、スパイスをいっぱいカレーに入れすぎて、痛い目にあったりしました。美味しいスパイスだからって、いっぱい入れても、美味しくはならず、組み合わせや適量を探る事がとても大切ですね。それは生きることそのものも同じように言える気がします。
身体の中から元気にしてくれるスパイスの知識に助けてもらいながら、頑張っていきたいものです。
今年も様々な出会いへの感謝とともに、皆様にはお引き立ていただきまして、誠にありがとうございました。
来年、私は、ふたたび新たな挑戦に挑む事になりました。
2026年1月末で四ツ谷での治療院営業を終了し、新しく、けれど懐かしい千川の地で、2月半ばより営業再開する予定です。
一層精進し尽力してまいりますので、変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

白湯を飲んで身体の中から温め、施術後めぐりの良くなった身体には美味しい水でさらに代謝を促しましょう。
ご希望の方には施術時に動きやすい着替えを用意しております。
赤ちゃん連れの患者様に安心してお越しいただけるよう導入しました。ご希望の方は予約時にお申し出ください。