2019年も残り2か月となりました。朝晩の冷え込みが厳しくなって、暖かさがありがたい季節になりました。当院での施術を受けた日以外はできるだけ湯船につかっての入浴をおススメしています。身体が温まると血行がよくなってコリもほぐれますし、リラックス効果もあります。私も色んな入浴剤を試したりして楽しんでいます。
11月のおススメ本は「翻訳できない 世界のことば」(エラ・フランシス・サンダース 訳/前田まゆみ 創元社)です。
りんご=Appleのように対応する言葉がはっきりしているものでなく、感情や状況などの意味を持っている世界のことば=単語が、作者のイラスト共に一編の詩のように紹介されています。最近の北欧ブームでスウェーデン語の「フィーカ」は聞いたことのある言葉ではないでしょうか。日本語もいくつか紹介されていて、ぼけっとするの「boketto」、何も考えないでいる状態に名をつけて大切していることを素敵だと表現されていて何だか嬉しくなりました。
その国の環境や風土・慣習から生まれ名付けられたことばは、一読では難解に思えますが、その国民性や思考・人柄などが感じられ、まるで旅している時の気づきや新しい出会いのようです。深まる秋にそんな物語はいかがでしょうか。