今月のおススメの一冊 – 2023/10

空が高くなり、朝晩がひんやりして日が暮れるのも早くなりました。さわやかな屋外で温かい飲み物とともにのんびりするのにいい時期です。

そんなくつろぎのおともにはお茶やコーヒーが欠かせません。今月のおススメの一冊は『コーヒー語辞典』（山本加奈子著・村澤智之監修／誠文堂新光社）です。コーヒーにまつわる言葉をイラストと豆知識でほっこり読み解くと副題がついています。初版発行は数年前ですが、タイトルにあるようにコーヒー好きがうかがえる豆知識が洒落たイラストともにいっぱい詰まっていて、魅力的な一冊です。
巻頭はコーヒーに関する情報がまとめられています。コーヒーの歴史・栽培・飲み方などが分かり易く紹介され、その後の辞典の部分では50音順にコーヒーにまつわる用語が展開していきます。一見関係無い物が載っている？と思ったら読んでいくと、なるほど！と納得でした。
その中の一つが、私世代なら一度は見聞した事が有る、松田優作さん主演のテレビドラマ『探偵物語』です。工藤ちゃんブレンドとしてオープニングで呑んでいるコーヒーの割合が詳しく書いてあり、キャラクター設定の奥深さと作品に対する制作サイドの愛情を感じすごいなと思いました。

コーヒーにまつわる本は豆知識や専門的なものなど色々出ていますが、この本の作者の着眼点はユニークで、”マイカップ”の項でも、こんな人はこんなカップ使っているのか！ととても楽しく読み込めました。物書き（＝本好き）とコーヒーの相性の良さですね～。

コーヒーの飲み過ぎには注意ですが、皆様も秋の夜長に読んでみてはいかがでしょう。