日中はコートいらずの日も増え、春の明るい軽やかな色味が景色にも増えてきました。

2022年の3月のおススメの一冊は、写真家 善本 喜一郎さんの「 東京タイムスリップ1984⇔2021 /河出書房新社 」 です。
渋谷と新宿を主に 昭和の末期、バブルの頃の街並みを、 現在の同位置・同角度から撮影したものと並べて紹介しています。

凄く変わった所と変わらない所が有り、町の今昔を興味深く確認することができます。
私は生まれは東京ですが、子供の頃は大阪で育ち、再び東京に来たのも奇しくも1984年でした。確かに新宿はこんなはんざつな感じがしていた様に思います。駅の改札は大阪ではすでに自動改札機だったため、東京ではまだ切符なのかと驚いた記憶を思い出しました。
長く暮らした池袋エリアの写真も比べてみてみたかったです。

2021年:綺麗になった街には高層ビルが増え、キャッシュレスやスマホなど便利でスマートな時代になりました。1984年の街は雑然としていますが人の声や町のざわめきなど温度や活気が写真から感じられるような気がし、懐かしさと少し切なくもなりました。
喫茶店のメニューや歌謡曲… 今若者に昭和文化が人気だそうです。 昭和の時代が持つ、アナログのゆったりとした雰囲気、人間味があり、触れ合うあたたかみとロマンチックな部分でしょうか。効率化・デジタル化してもたらされた今の社会にとって、時間をかけないともたらされない価値・人にとって生きやすさというのが再発見されたのであれば、両方の良い面を積極的に柔軟に取り込んでしなやかにバランスよく生きる時代に令和がなればいいなぁと思いました。