4月に年度が替わったのを機に、感染拡大防止の対策は継続し気をつけつつも、少しずつコロナ禍以前の活動もできるようになってきました。

2022年の4月のおススメの一冊は、「 あいうえおの本/ 安野 光雅 福音館書店 」 です。 1976年に発行された子供も大人も楽しめるロングベストセラーです。

新学期に合わせて学びがスタートする季節にいいのではと思い選びました。

左ページには木目をまとった日本特有のひらがなの文字、右にはその文字を頭文字に持つ言葉がイラストになっています。その選ばれた言葉がなかなか頓知が効いていて絶妙!また昭和という時代も感じて、懐かしくもあり新たな新味もあります。そして更に囲むようにそのひらがなを頭文字にもつ草木で左右対称に美しくに縁どられていて、その装飾の中にもそのひらがなから始まる道具や生き物たちが潜んでいます。見れば見るほど発見があって、ユーモアな発想が喚起されて頭を穏やかに活性化してくれます。

焦らずにのんびりとした時間を過ごす豊かさ、50音文字ごとに幾重にも丁寧に
仕掛けられた贅沢を味わい、心地よく楽しめました。

現在の日本の状況は、精神的に負荷がかかりやすいと思います。
展開する物語ではないけれど、絵に引き込まれて夢中になることで、頭に隙間を作るのに良い本だなぁと感じました。
私が11歳の時に発表されたとは思えないくらい、今も新鮮に感じる魅力的な絵本です。 色褪せない物は、大事にしていきたいですね。